昭和45年九州SL撮影旅行記(6)
九州SL撮影旅行記の7日目です。
3月29日(日)
目を覚ましたのは7時頃であったがそれまで例によって1時間毎に目を覚まし時計を気にしていた。もう8時3分であるような夢らしきものを何度見たか分からない。これでは良く眠れる訳がない。人吉で弁当を買って食った。ここでは30分近く止まっているというのんびりさだった。出発して勾配に掛かる。天気は次第に良くなりつつあった。D51が力強く登って行くのが窓から見られた。駅間は10kmもあるので随分かかって大畑に着いた(8:03)。列車には学生(高校生)がたくさん乗っていた。宮崎に入る頃までに九州の女の子は可愛いというイメージが植え付けられたのだが(例えば宮崎のYHで旅館に案内してくれた子など)ここではそうでもない様に思えた。
大畑はループとスイッチバックを同時に備えた駅である。ここには直接登っていく線が無く、全ての列車はホームに入り引き込み線に戻ってそして出て行かねばならなくなっている。急行がこんな駅前に家もないような所に止まるのはそのためだろう。
10時半ころまで列車が無いので便所などへ行き準備を念入りにしておいた。ダイヤにより始めはループあとでSカーブということにしてリュックを預けファンの地図に従ってループに登って行った。あまり掛からずに(20分位か)ループの上の方に出た。そこからはファン誌の白沢氏の写真の位置が良くわかった。随分遠くに見えていたがその感じよりここまで早く着いたように思えた。駅と反対側にある丘に登るとそこまで登ってくる素晴らしい…