昭和45年九州SL撮影旅行記(5)
九州SL撮影旅行記の6日目です。
3月28日(土)
数回目を覚ました。その都度時計を見た。時間が気になって良くは眠れなかったが座席でもあるのであちこちが痛くもなった。4時20分頃最後に起きてそれからは眠るまいとして弟を起こし、予定通り久留米(4:52)で降りた。下車印を押してもらい外に出たが寒かった。待合室内に入りたかったが満員なのでやめた。歩きまわって体を温め、また、足の裏を見るという動作で足の筋肉を使って体を温めようとした。やっと5時半(5:38)になり中に入りディーゼルに乗った。走っているうちに外は明るくなってきたが雨がかなり降っていて嫌な天気だった。この中でも1時間位眠った。豊後中川で降りるつもりだったがその気力、つまり途中の撮影地を経て天ヶ瀬まで5キロ以上を2時間で歩く気力もなかった。それで天ヶ瀬まで行ってしまったが天ヶ瀬でD60との交換があるのに気がついたのはその姿を見てからだった。入ってくる所だけしか撮らず発車を撮ることさえ忘れていた。
(写真38)
駅前の食堂で何かできるかと聞いたら飯と味噌汁ぐらいならと言ったのでそれでいいと言ってそれを食った。百円以下と見積もったのに140円も取られた。少し駅で休んでからすぐ久留米方面の鉄橋のところまで行って鉄道ファン誌と逆の方から86レを撮った。トンネルの中を登ってくるブラストがよく聞こえ音をとれば良かったと後悔した。出てきたときの白煙の白さは私の目を覚まさした。86は天ヶ瀬駅のすぐそばまで力行していった。
(写真39)
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